こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
都市とグローバル化の波
東京は閉塞状況にある日本社会において、唯一繁栄を謳歌しているように見える。
とくに都心部は活気に満ちている。
都心の周辺では高層の建造物が次々と出現している。
汐留、品川などには新しい高層ビル群が出現した。 また、丸ビル 東京駅などの大規模な再開発は話題を集めた。
六本本ヒルズの開業はヒルズ族と呼ばれる若い経営者の名称まで生み出した。 さらにタワー型と呼ばれる30階を超える超高層のマンションが続々と建っている。
都心はビジネスマンだけの場所ではなくなってきた。
都心に居住者が舞い戻っているのである。
都心での居住が新しい生活様式にすらなってきた。 しかし、日本経済はバブル崩壊後、停滞し続けている。
経済が活況を示しているのは、東京、名古屋、福
岡など一部の大都市にとどまっている。
東京もすべてが繁栄のなかにあるわけではない。
繁栄は都心3区と周辺に集中している。
繁栄の陰で、人目を避けてブルーテントで暮らすホームレスは都市景観の一部となっている。
また、都内の東北部には、経済の低迷に苦しんでいるいくつかの区がある。
たとえばある区では、経済的に厳しい家庭に対して学用品代などを補助する就学援助率が、1993年の15.8%から2009年の 38.2%へと上昇している。
ちなみに2009 年の東京都全体の就学援助率は 22.6%だ。
なお、この就学援助率には都道府県別にもかなり
の偏りが見られる。
最高では27.5%、最低では5.1%というのが2009年の実態である。
また、地方都市の多くで、かつての賑わいが失われている。
シャッター商店街といわれ、火の消えたようになった中心地が多い。
これには、郊外のショッピングセンターの出現が強く関わっている。
1990年頃から規制緩和が進み大規模店の進出が活発化した。
従来の大店法が改正されて、大規模店の出店を可能にしたためである。人びとは自家用車で郊外の大規模店に出かけるようになった。
このため中心市街地の活性化のために、郊外のショッピングセンターの建設を再び規制しようとしているところも多い。
しかし商店街のほとんどは駐車場がないなど、自動車時代に対応できていない。
伝統的な都市の職住混在は混乱した生活環境を生み出していた。
木造の密集住宅の生活は環境のよい郊外の住宅で生活することを夢見させた。
職住混在のなかで、郊外に広い核家族を中心とした住宅を構えることは人びとの夢となっていた。
しかし今日. 郊外住民の老齢化が進み沈滞が目立っている。
感想
就学援助という制度があることを知らなかったので、勉強になりました。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ