こんにちは。冨樫純です。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
労働基準法が失業を促進する
「最低賃金法やそのほかの"進歩的"な法律が存在しなかったら、貪欲で搾取的な資本主義のブタどもは、安い賃金で労働者をコキ使うだろう。われわれは、運がよければ女工哀史の時代に、悪くすれば、人類がしばしば飢えとのたたかいに敗れていた産業革命以前の時代に逆戻りしてしまうにちがいない......」
労働者の最低賃金を定めた労働基準法を擁護する人たちは、こう言ってわれわれを脅してきた。
だがこの耳にタコができそうな主張は正しくない、というか、悲劇的なまでに間違っている。
この法律は、どこにもいない悪者を相手にしている。その結果なにが達成され、なにが起きたのか?
労働基準法は、正確に言うならば、雇用を安定させるための法律ではない、失業促進のための法律である。
その趣旨は、雇用主に対して最低賃金以上で労働者を雇うよう命じることではない。
法で定められた賃金以下で労働者を雇わないように強制することである。
この法律のせいで、必死になって職を探し、最低賃金以下でも喜んではたらきたいと願う労働者は仕事にありつくことができない。
国家は、低賃金か失業かという選択肢に直面している労働者に、失業を選ぶよう義務づけているのだ。
労働基準法は、労働者の賃金を引き上げるのになんの役にも立たない。ただ、基準に合わない仕事を切り捨てるだけだ。
感想
国家は、低賃金か失業かという選択肢に直面している労働者に、失業を選ぶよう義務づけているのだ、という箇所がおもしろいと思いました。
確かに、失業者を増やしているようにも見えます。
下記の本を参考にしました
『不道徳教育』
ブロック.W 他1名