とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

フォーディズムの革新性

こんにちは。冨樫純です。

 


哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル

 


フォーディズムの革新性

 


それまでの生産体制を一新するスタイルを発明したのが、アメリカの自動車王ヘンリー・フォード である。

 


フォードは1903年フォード・モーター社を設立。1908年に有名な大衆車フォードT型を売り出す。

 


当時非常に高価であった自動車を低価格で販売し、大衆の足にすることに成功した。

 


それは画期的な出来事だった。

 


値段の変化は驚くべきものである。発売当時の価格は850ドルだったが、1924年には290ドルにまで下がっている。

 


1924年当時には199万台を販売して市場占有率が50パーセントを超えた。

 


この驚異的な成長を可能にしたのが、フォーディ

ズムと呼ばれるまったく新しい生産方式であった。

 


フォーディズムはまず、その組み立てラインによって特徴づけられる。

 


シカゴの精肉業者が用いていたコンベヤシステムにヒントを得たフォードは、自動車の組み立てラインにはじめてベルトコンベヤを導入した。

 


自動車組み立てに大量生産方式が導入されたのである。

 


その際、彼は二つの原則を立てている。

 


もし避けることができるならば、一歩以上歩んではならない。

 


けっして体をかがめる必要がない。

 


注意しよう。 これは労働者に対する禁止ではない。労働者が自ら歩んだり、体をかがめたりする必要がないように配慮して、機器や部品を配置するということだ。

 


フォードは作業員の都合を考えて生産工程を作り上げた。

 


第2の特徴は高賃金、そして生産高に比例して賃金も上昇する生産性インデックス賃金制である。

 


これによって労働者の士気が上がる。士気が上がれば生産性は向上し、その結果、製品の価格を下げることができる。

 


価格が下がれば製品はもっと売れる。

 


売れれば賃金が上がる。 フォーディズムはまさしく20世紀の高度経済成長のモデルとなった。

 


第三の特徴、それは1日8時間労働制と余暇の承認である。

 


労働者は十分な休息を取ることが認められたし、またそれが推奨された。

 


ベルトコンベヤによる作業では則正しい正確な動作がもとめられる。

 


そのためには心身が万全の状態でなければなら

ない。

 


労働時間の制限、余暇の承認はそのために要請される。

 


感想 

 


現代でも、フォードの影響は大きいと思いました。

  

下記の本を参考にしました

 


『暇と退屈の倫理学

 國分 功一郎

 新潮文庫

 

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