こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
行動分析学の入門書を探していて、分量も多くないので、読んでみようと思いました。
②こんな本です
『行動分析学入門』
ヒトの行動の思いがけない理由
杉山尚子著
失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。
「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。
しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。
行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。
アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。
介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。
本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。
③こんな言葉が印象に残りました
行動を、随伴性というメガネを通して見る考え方とそが、行動分析学の真骨頂である。
東アジアではじめて、スキナーから博士号を取得したフィリピン大学の元教授アルフレード・V・ラグメイ博士がスキナーに、 「先生がなさった
心理学への最大の貢献は何だとお考えになりますか」と聞いたところ、 自分が発見した事実の中で「随伴性」の概念こそが、最大の貢献であると答えたという。
日本語の「随伴性」というのは造語である。
「随伴性」の、 「随」 とは 「したがう」という意味だ。 「伴」はもちろん「ともなう」という意味である。
「したがう」 とは何かが何かの後ろについていくことであり、「ともなう」とは何かと何かが一緒に行くことである。
何かと何かとは、 いうまでもなく、「行動」と「状況の変化」 である。つまり、行動のすぐあと、 あるいは行動と同時に起こる状況の変化
と行動との関係が、 行動随伴性である。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『メリットの法則』
行動分析学・実践編
奥田 健次著
『使える行動分析学』
じぶん実験のすすめ
島宗 理
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。