こんにちは。冨樫純です。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
悪徳商人こそ、食糧価格を均衡化する
人々の幸福を害する行為は、それを行った商人に損失をもたらし、長くはつづかない。
このようにしていつの時代でも、飢饉で金儲けを企む悪徳商人はきわめて有能であり、それゆえ経済の発展に貢献してきたのである。
食糧市場を安定化させる商人たちの役割を国家が肩代わりしたら、なにが起きるか考えてみてほしい。
彼らもまた豊作と飢饉の微妙なバランスをとろうと、食糧の貯蔵量を調整するだろう。
だがこの場合、食糧政策が大失敗したとしても、無能な国家を市場から退出させる仕組みははたらかない。
公務員の給料は、彼の予測が当たろうが外れようが変わらない。
損するのは自分のポケットマネーではないのだから、どうだっていいのである。
その結果国家の仕事は、生き残りをかけて必死で努力する商人に比べてはるかに劣ったものにならざるをえない。
感想
公務員の給料は、彼の予測が当たろうが外れようが変わらない。
損するのは自分のポケットマネーではないのだから、どうだっていいのである。
という箇所がおもしろかった。
公務員を皮肉っているところがいいと思います。
下記の本を参考にしました
『不道徳教育』
ブロック.W 他1名