とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

レイプ犯は甘やかされているか

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学法哲学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


レイプ犯に極刑を求める人たち

 


殺人を別にすれば、女性に対して行使されるもっとも忌まわしい暴力はレイプである。

 


しかし男性優位の社会では、 強姦が常に犯罪として処罰されるわけではない。

 


理不尽なことに、夫が妻を無理矢理犯しても、たいていは違法と見なされないのだ。

 


結婚という「聖域」の外側であれば、レイプは違法行為とされているように見える。だが、法がレイプ被害者を扱うやり方はじつにひどいものである。

 


強姦者と被害者が以前つきあっていたことがあれば、裁判所は「それは恋人同士の諍いにすぎない」と言う。

 


レイプがあったことを証明するために、犯罪の目撃者を要求されることもある。

 


強者の友人が被害者と性的関係を持っていたと証言すれば、彼女は裁判官から「ふしだらな女」と見なされ、有罪判決を勝ちとることは非常に困難になる。

 


もし被害者が売春婦なら、有罪判決などまったく不可能だろう。強姦された売春婦の法的無力さの背後にあるのは、「ほかの男とは喜んで寝ているじゃないか」という恐るべき偏見である。

 


「女性の権利を守る」運動をわたしが支持する理由は、それがレイプ犯に重罪を科すことと、被

害者への十分な賠償を求めているからである。

 


「人権」を錦の御旗のごとく振りかざす人々(リベラルとか左派)は、アダルトチルドレン(親による幼児期の虐待などの被害者) なる珍妙な理屈を振り回してレイプ犯をずっと甘やかしてきた。

 


そもそも彼らの見解では、レイプを含めたあらゆる犯罪は貧困や家庭崩壊や社会の無関心によっ

て引き起こされたものということになる。

 


それゆえ彼らの主張する 「解決法」は、より多くの生活保護であり、貧困地区に公園や遊び場をつくることであり、犯罪者へのカウンセリングやセラピーであり、その他もろもろの愚にもつかないことであった。

 


それに比べて、フェミニストたちの「レイプ犯を極刑に!」という叫びがいかにさわやかな響きを持っていることか。

 


感想

 


レイプ犯に対する処罰が甘いように感じる理由がわかりました。

 


下記の本を参考にしました 

 


『不道徳教育』

 ブロック.W 他1名

 講談社

 

 

flier(フライヤー)