とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

世の中は 「ぼったくり」で溢れている

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学法哲学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


世の中は 「ぼったくり」で溢れている

 


ポン引きのおかげで彼女は客を探すのに無駄な時間を割く売春婦にとっても同様に利益がある。

 


望ましからぬ客や警察-その仕事は成人した男性と女性が合意のもとに自発的な取引を開始するのを邪魔することだ から守られてもいる。

 

 

 

デートサービスの会社に所属していれば、売春婦は客を見つけるのに盛り場でうろうろしたりバーをはしごしたりする必要もないから、その意味でもずっと安全だ。

 


売春婦がポン引きから搾取されていると言うならば、工場経営者もその商品でひと儲けを企むセールスマンから搾取されているし、新しい役を見つけてもらうためにギャラの何パーセントかを支払う女優もエージェントにぼったくられている。

 


これらの例では、雇用者(売春婦・工場経営者・女優)は被雇用者(ポン引き・セールスマン・エージェント)のサービスを利用して、彼らを雇うコストよりもずっと多く稼いでいる。

 


もしそうでなければ、彼らの間に雇用者―被雇用者関係は成立しないはずだ。売春婦―ポン引き関係(つまりは雇用者―被雇用者関係)も、同様の相互利益を生んでいるのである。

 


プロのポン引きは、ブローカーとして必要不可欠な役割を果たしている。

 


だとすれば、彼は銀行や保険会社や証券会社などのほかのブローカーよりもずっと尊敬されるべきである。

 


社会的に認められたブローカーは既得権を保障するさまざまな法律を頼みにしているが、ポン引きには自らの地位を守るために利用できるものなどひとつとしてないのだから。

 


感想

 


資本主義社会では、搾取やぼったくりは当然だと思いました。

 


ぼったくりを非難するのは、説得力は欠けると思います。

 


下記の本を参考にしました 

 


『不道徳教育』

 ブロック.W 他1名

 講談社

 

flier(フライヤー)