とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

ミンボー・コミュニケーションとは

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。

 


感想も書きたいと思います。

 


話題 ミンボー・コミュニケーション

 


取り上げたいのは、ヤクザのコミュニケーションである。

 


現代ヤクザは、暴力団という暴力を特徴とした組織に所属する人びとである。

 


また、自らの悪を隠すどころか、自分たちが悪人であることを積極的に伝えるというコミュニケーション・スタイルをとる代表的存在でもある。

 


たとえば、「オレは過去に二人の命を奪ったことがある」と。

 


そうして、ヤクザ=優位/素人=劣位の非対称性を作り出そうとする。

 


その目的はただ一つ、相手からとことん金を奪うことである。

 


このようなヤクザのコミュニケーション・スタイルを、ここではミンボー・コミュニケーションと呼びたい。

 


「ミンボー」は「民事介入暴力」の略語、「民暴」にちなんでいる。

 


伊丹十三監督の映画『ミンボーの女』(1992 年)でも使われていた略語である。

 


民事介入暴力とは、暴力団またはその周辺にある者が資金獲得の手段として、暴力団の威嚇力を背景に、一般国民の社会生活または経済取引に民事上の権利者や一方の当事者、関係者の形をとって介入、関与する活動形態を意味する。

 


感想

 


自らの悪を隠すどころか、自分たちが悪人であることを積極的に伝えるというコミュニケーション・スタイルをとる代表的存在でもあるという指摘がおもしろいと思いました。

 


悪は通常隠すものなのに、逆にいかにも悪者をアピールしているので。

 


下記の本を参考にしました 

 


『コミュニケーションの社会学

 長谷 正人 他1名

 有斐閣アルマ