とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

バイアスエラーとは

こんにちは。冨樫純です。

 


「バイアスエラー」についてのコラムを紹介します。

 


偏りや歪みは、知らず知らずのうちに刷り込まれているみたいに感じました。

 


そう考えると、なんだか悔しい感じもします。

 


朝のワイドショーで血液型ごとにその日の運勢を占うコーナーがあったり、血液型ごとの自己啓発書(『B型自分の説明書』など)がベストセラーになるように、特定の血液型と特定の性格を結びつける「血液型性格関連説」は、一般に広く浸透している。

 


あなたの周りでも、「○○さんと××さんは、A型だから、やっぱり几帳面なのね」とか、「うちのサークルでいつも遅刻してくるのは、B型の人ばっかりなんだ」というように、「血液型性格関連説」に合致する事例が話題に上ることがあるのではないだろうか。

 


もちろん血液型の違いによって人々の性格が異なるわけではない。

 


それにもかかわらず、血液型と人の性格の間には何か関係があるようだと思っている人は少なからずいる。

 


本当は関係がないにもかかわらず、なぜ多くの人は関係があると判断してしまうのだろうか。

 


この奇妙な現象は、私たちが日常行っている多様な推論や判断の過程に、実はさまざまなバイアス(偏りや歪み)があることと深く関係している。

 


人の推論、判断のメカニズムはきわめて優れたもので、そのおかげで私たちは不自由なく日常の活動を行うことができる。

 


しかし、私たちの推論や判断の過程は、つねに最善を尽くして正解を導こうとして機能しているわけではない。

 


また、私たちの思考過程にはさまざまな制約がある。そのために、多くのバイアスが生じてしまうのだが、残念なことに自分の推論や判断にバイアスがかかっていることに気づくことは難しい。

 


下記の本を参考にしました


社会心理学』 

 池田 謙一 他2名

 有斐閣