とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

慰安婦の残酷さ

こんにちは。冨樫純です。

 


従軍慰安婦」についてのコラムを紹介します。

 


テレビ報道などで元慰安婦が訴えているのをよく見かけますが、現代では考えられないほど残酷なことをしていたと、改めて感じました。

 


1931年の満州事変以来、日本は中国東北に対する侵略戦争を行い、37年には中国に対する全面的な侵略戦争に拡大し (日中戦争、さらに41年からは太平洋戦争に入り、45年に連合国に敗れるまで、15年戦争と呼ばれる、アジアに対する長く残虐な侵略戦争を続けました。

 


多くのアジアの人々の命を奪い、家を焼き、女性を強姦しました。

 


1932年以来敗戦まで、日本軍は戦地や占領地に軍慰安所をつくり、慰安婦に、日本軍の将兵相手に性的行為をさせました。

 


日本人、朝鮮人、台湾人、中国人、フィリピン人、インドネシア人、ベトナム人、オランダ人、その他日本が占領した各地域の女性が慰安婦にさせられました。

 


1910年以降日本の植民地とされた朝鮮からは、多くの女性が各地へ送り込まれました。

 


性的経験のない若い女性、少女がだまされ、強制され、誘拐されたのです。

 


狭い小部屋に閉じこめられ、逃げ出そうとすれば拷問され、殺されました。

 


兵士たちは小部屋の外に列をつくっていたといいます。

 


来る日も来る日も20人、30人の男に強姦され続けたのです。

 


日本の敗戦後、故郷から遠く離れて置き去りにされ、母国になんとか帰っても、健康を害し、心を傷つけられた戦後の生活は苦しいものでした。

 


被害を訴えることすらできませんでした。

 


慰安婦のことは戦後ずっと知られてはいましたが、韓国や日本で日本政府の責任を問う本格的な運動が生まれたのは1990年代になってからです。

 


日本政府は 1993年になってやっと謝罪しました。

 


しかし、元慰安婦への国家による補償は拒否しています。責任者の処罰もなされていません。

 


なぜ戦後数十年もこのように重大な女性の人権侵害が放置されたのでしょう?

 


軍隊による性暴力は過去の問題でしょうか?

 


下記の本を参考にしました


『ライフステージと法 』

  副田 隆重 他2名

  有斐閣アルマ