こんにちは。冨樫純です。
「女性性器切除」についてのコラムを紹介します。
男性に対するものだけではなく、女性に対しても行われている事実に驚きました。
女性の性的積極さをなくすためだそうですが、いきすた慣習だと思いました。
「割礼」ということばを知っていますか?
ふつうは男性性器の包皮を環状に切断する風習·儀式のことをいいます。
日本にはそういう習慣はありませんが、世界の中にはけっこう広く分布しています。
でも、性器の一部を切除するという意味での「割礼」は、男性に対するものだけではなく、女性に対しても行われています。
これは「女子割礼」として、固有の文化にもとづく慣習として、あるいは宗教にもとづく行為として尊重されるべきなのでしょうか?
女性性器切除は、エジプトやスーダンをはじめ、アフリカの約20の国、アジアと中東の一部、そしてそうした地域からの移民によって行われています。
どの程度の性器切除を行うかは文化によってまちまちなのですが、陰核(クリ トリス) と陰唇の一部または全部が切除されます。
そして、尿と月経血のための小さな出口を残して、性器が封鎖される場合もあります。
こうした手術はふつう麻酔も消毒もなしに、まだ慣習を受け入れるかどうか自己決定できない年齢の少女のうちに行われます。
手術のときの激しい痛み、出血や感染症だけでなく、一生涯重大なダメージを受けます。
結婚して性交する場合や出産のときは、封鎖されたものが切り裂かれなければなりません。
出産はとても危険なものになります。
女性性器切除は、女性の性的積極さをなくすため、女性の処女性を保証するため、必要だとされています。
これは女性の人権侵害以外のなにものでもありません。
国際的には、少女を性器切除から守らなければならないことが確認されています。
しかし、結婚以外に女性の生きるみちがない社会で、慣習を受け入れないと結婚できないとすれば、慣習を根絶することはできません。
少女の人権が保障されるためには、どのような取組みをしていけばよいのでしょうか?
下記の本を参考にしました
『ライフステージと法 』
副田 隆重 他2名
有斐閣アルマ