とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

ルターの正義感

こんにちは。冨樫純です。


独学で哲学を学んでいます。


その過程で哲学者自身にも興味を持ちました。


そこで、哲学者の人物像を紹介します。

 

今回はルターです。


感想を先に書きます。


宗教改革で有名なルターですが、個人的に彼の功績で大きいのは、みんなが読めるように訳したことだと思います。


宗教改革で知られるマルティン・ルターは、マキアヴェリの同時代人といっていい。


ルターが生きた時代の教皇は、まさにメディチ家出身のレオ10世であった。


大学を出て法学を学ぶことを期待されていたルタ

ーは、ある日、野原で落雷に遭い、これを機にアウグスティヌス修道会に入る。


やがてルターは、サンピエトロ寺院の改修の名の下に、免罪符を売りさばくことで資金を集めていた当時のローマ·カトリック教会の現実を目撃し、そのあり方に対して疑問を深めていく。


1517年、彼は問題意識を「95カ条の論題」 にまとめ、ヴィッデンベルク城教会の扉に掲げた。


以後、彼は論争の生活へと突入していく。


最終的にはカトリック教会の存在そのものを否定したルターは、独自のプロテスタント教会 (ルター派)を生み出すに至った。


彼が聖書をドイツ語訳した結果、それまで聖職者による説教を聞くだけであった信徒たちは、自分で聖書を読むようになっていく。


下記の本を参考にしました


『西洋政治思想史』

   宇野 重規著

   有斐閣アルマ