とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

卒業旅行の始まり

こんにちは。冨樫純です。


独学で哲学を学んでいます。


その過程で哲学者自身にも興味を持ちました。


そこで、哲学者の人物像を紹介します。


今回はホップズ です。


感想を先に書きます。


当時の貴族の子弟は教育の仕上げとして大陸旅行に出る習慣があったとありますが、今でいう卒業旅行なのかと思いました。

 

トマス·ホップズが生まれたのは、当時、無敵と呼ばれたスペイン艦隊がイギリスに侵攻するために出撃した年であった。


このことから、ホップズは自分の一生が恐怖につきまとわれたものであったと書き残している。


オックスフォード大学で古典を学び、卒業後は貴族のキャペンデイッシュ家に家庭教師として仕えた。


経験主義哲学の祖であると同時に政治家でもあったフランシス·ベイコンの秘書を務めて、その影響を受けている。


当時の貴族の子弟は教育の仕上げとして大陸旅行に出る習慣があったが、ホップズもこれに同行し、ガリレオガリレイやルネ· デカルトとも交流した。


イングランドが内乱へと向かう時期、国王派に近かったホップズはフランスへ亡命することになるが、執筆した「リヴァイアサン」 はむしろ無神論的であると批判され、亡命先の宮廷への出入りを禁止されてしまう。


結果として、イングランドへ戻らざるをえなくなるなど、政治的に翻弄された人生であった。


下記の本を参考にしました


『西洋政治思想史』

   宇野 重規著

   有斐閣アルマ