とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

自由とは

こんにちは。冨樫純です。


『「自由論」 の視点』についてのコラムを紹介します。


ぼくは、他者を阻害しないかぎりのあらゆる自由が許されるという考えに賛成です。


賛否が分かれるようですが、反対派の意見が想定できません。


自由の名に値する唯一の自由は、われわれが他人の幸福を奪い取ろうとせず、また幸福を得ようとする他人の努力を阻害しようとしないかぎり、われわれは自分自身の幸福を自分自身の方法において追求する自由である。


各人は、肉体の健康であると、精神や霊魂の健康であるとを問わず、各人自身の健康の正当な守護者である。


人類は、自分にとって幸福に思われるような生活をたがいに許す方が、他の人々が幸福と感ずるような生活を各人に強いるときよりも、得るところが一層多いのである。J.S. ミル「自由論」(Mill 1859=1971: 30)


ミルの自由論は、リバタリアニズム (自由至上主義) の原典として用いられることも多い。


他者を阻害しないかぎりのあらゆる自由が許されるという考えを聞くと、賛否が分かれよう。


通説的理解に加えて、現代社会に応用可能な他のさまざまな芽を発見していくことが、古典的名著を読むことの醍醐味でもある。

 

下記の本を参考にしました


社会学

   新版 (New Liberal Arts Selection)

  長谷川 公一 他2名

  有斐閣