こんにちは。冨樫純です。
「学び」とは? についてのコラムを紹介します。
ぼくは今、世界史や日本史を学び直しています。おもしろくて、ハマっています。
コラムのように、学びにのめりこんでいると思います。
①インプット
「学びを単位で表すとしたらどのような単位を用いて表すのだろうか」というところから始まりました。
アンケートの結果、学校での学びは「点数·%」が多く、学校外の学びは「分·円」などが多いことを発見しました。
そこから、学びには「できた度」で測る学びと「やった度」で測る学びがあることを見つけたのです。
できた度を測る学びは、学びの先に目的がある「手段的学び」で、やった度で測る学びは、学びそのものが目的の「自己目的的学び」であるという発見です。
インプットを通じて、学校の学び(受験など)も、学校外の学びのように「学ぶことそのものが目的になれば」、という視点を探りだしたのです。
次にスケジュール表に色を塗ってみるという独自の調査によって、「『学ぶ』という行為は短い時間でもできるけれど、『知る』という行為はある程度継続的な時間がないとできない」という気づきも得ました。
「『学ぶ」と『知る』は構造的に違うものだ」ということを発見したのです。
さらに彼らは「『学ぶ』ときに人が思い浮かべる平均時間はどれくらいだろう?」といったことや「人間の脳はどれくらい学び続けられるのか?」といったこともインプットとして詳細に調べました。
人は「学ぶ」という言葉から、時間として60~70分程度を思い浮かべるようですが、実際の人間の脳は、個人差はあるものの25分程度しか集中し続けられないことがわかりました。
にもかかわらず、日本の学び(授業)は、単位が長すぎるということに至りました。
②コンセプト
こうした様々なインプットをベースに、遊ぶように学ぶために「学びにのめりこめる」環境づくりを目指したのです。
そのために、「25分を1単位とした、新しい単位を考えたら世の中に普及しそうだ」「長さのmや容量のLのような単位で『nml』(ノメル)と命名したら面白いんじゃないか」と考え、
「25分=1nml」という「学びの新しい単位」をつくることをコンセプトと設定しました。
③アウトプット
25分という時間制限を設けることでより学びにのめりこめる商品というのがアウトプットです。
勉強中にケータイで時間を確認しないことから、タイムアタック的に勉強ができることも狙い、最終的には新しい時間の測り方を提案する5分持つ飴、というアイデアに至ったのです。
「25分の飴」はシンプルではありますが、とても面白いアイデアで、コンセプトの見事さが現れています。
「世の中には学びの単位が存在しない」というクリエイティブな発見が、アウトプットを飛躍させた成功要因といえるでしょう。
下記の本を参考にしました
『東大教養学部「考える力」の教室』
宮澤 正憲著
SBクリエイティブ