こんにちは。冨樫純です。
「海の道」についてのコラムを紹介します。
約2000年も前から、本格的な貿易を始めていたと考えると、関心します。
1~2世紀になると、インド半島の諸港を中継地とし、東アジア·東南アジアと西アジア·ヨーロッパとを結ぶ航路と、 そこにおける貿易活動のようすが明らかになる。
全盛期の古代ローマ世界では香辛料、絹、宝石など東方の産物の需要が高まり、大量のローマ金貨が国外へ流出したという。
8世紀以後、海の道による貿易はイスラーム教徒の商人によってさらに発展し、彼らの居留地がアフリカ西海岸から東南アジア、中国にいたる各地の港にもうけられた。
その活動はまたイスラーム教の伝播をもたらした。
海上の道は、重くこわれやすい陶磁器の輸送に適しており、栄·元時代以後、中国産の陶磁器が大量にイスラーム世界·ヨーロッパ世界に運ばれた。
このため「海の道」は「陶磁の道」ともよばれる。15世紀末になると、ヨーロッパ人が喜望峰をまわって来航し、イスラーム商人から海上貿易の主役の座をうばった。
下記の本を参考にしました。
『新 もういちど読む 山川世界史 』
「世界の歴史」編集委員会 (編集)
山川出版社