こんにちは。冨樫純です。
「墨子」についてのコラムを紹介します。
「人類愛」に満ちていると感じました。
戦乱が続いた中国の春秋·戦國時代に登場し、儒家とならぶ勢力を誇った墨家、その積極的な集団行動、「兼愛」と「非攻」(墨子の席は温まる暇がない)などの言葉はそうした墨子の行動力を示している。
遊説家としても行動範囲は広く、緑故関係や財産、身分、容貌にこだわることなく、能力や人格によって人材を登用した。
人民に利益をもたらさない無益な出費に反対して、葬儀の簡略化を主張する「節葬」、官能の喜びしかもたらさない音楽を否定した「非楽」を主張した。
そして家族や国家の枠をこえた平等無差別な人間愛(兼愛)こそが戦国対立·抗争を終結させることができるとした。
さらに大国よる小国への侵略を非難し(非攻)、厳格な規律のもとに組織化された武器技術者や戦術に長けた集団を編制し、自衛のための戦争を是とし、小国の防衛の任にあたらせた。
下記の本を参考にしました。
『新 もういちど読む 山川世界史 』
「世界の歴史」編集委員会 (編集)
山川出版社