こんにちは。冨樫純です。
独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。
哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。
取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。
哲学者 ニーチェ
思想 超人思想
そもそも人間は、その根源に生命の燃えるようなエネルギーをもっている。
自己の弱さにうちかって、より強くより高くなろうとし、新しい人生の価値をつくりあげていく権力への意志が備わっている。
キリスト教の平等主義は、人類の画一化を生み出し、弱者の連帯性をうながした。
そして人類は堕落の一途をたどった。
だからいまこそ、「神は死んだ」という事実を認め、既成の道徳や価値観を破壊し、権力への意志に燃えて生き生きとした人生を送らなければならない。
このように、キリスト教を中心とする既成の価値をうちこわし、新しい価値を創造する存在を、彼は超人とよんだ。
背景
19世紀のヨーロッパはニヒリズムに陥っているとする。
ニヒリズムとは生存の意義や目的を喪失した虚無主義のことである。
ではなぜ、この世界はニヒリズムに陥ったか。
神の前ではすべての魂が平等となったが、しかし、これこそまさしくすべての可能な価値評価のうち最も危険なものである。
この普遍的な人間愛が、実際にはすべての苦悩する者、できそこないの者、退化した者どもの優遇なのである。
事実それは、 人間を犠牲にする力を、責任を、気高い義務を、低下せしめ、弱化せしめてしまった。
下記の本を参考にしました
新 倫理 清水書院(高校の教科書)
倫理資料集 第一学習社
『史上最強の哲学入門 』
飲茶著
『もういちど読む山川倫理 』
小寺 聡編