こんにちは。冨樫純です。
「北欧は福祉の理想郷? 重税国家の反面教師?」
に関するコラムを紹介します。
税負担を考えると、北欧諸国の福祉国家モデルも一概に賛成できないと思いました。
戦後しばらくの間はイギリスの手厚い社会保障が日本の社会保障の目標となった時期があった。
しかし、しだいにイギリス社会の活力が失せ、経済も停滞して、「英国病」といわれるまでになり、1970年代末から80年代にかけて、M.サッチャ一首相による改革が断行された。
このため、日本の社会保障や社会福祉を専門にする人たちの間でイギリス人気は低下し、代わって登場してきたのがスウェーデンやデンマークなどの北欧諸国の福祉国家モデル。
現在では、社会福祉を専門にする人やジャーナリ
ズムの間でも北欧を日本の目標にすべきだと考える熱列なファンが多い。
一方で、これらの国では、消費税は 25%と日本のじつに5倍の重さだし、所得税の負担もはるかに重い。税を逃れようとする人もいるので、総背番号で管理している。
このため、経済の専門家や自由を重視する人たちには北欧モデルに否定的な人が多い。
このように両極端に分かれる評価をどう考えたらいい?
それは最後は一人ひとりが人生の経験を積み重ね深める中で、自分の社会観や価値観を作り上げていって決めること。ただ、物事には表があれば裏があり、光には影が伴うということは知っておいた方がいいだろう。
だからいいところばかりをいう人の話も、欠点ばかりあげっらう人の話も、それぞれ割り引いて聞いた方がいいかもしれない。それと、私たちは日本自体のことを知らない場合が本当に多い。
とくに、欠点は目についてもいいところは意外とわからない。
外国に住んでみて改めて日本のいいところに気づく場合も多い。
下記の本を参考にしました。
『はじめての社会保障 』福祉を学ぶ人へ
椋野美智子・田中耕太郎著 有斐閣アルマ