とがブログ

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トマス・モア『ユートピア』を読み返してみた

 

こんにちは。冨樫純です。

 

今回も、政治学社会学の古典的な本を読み返してみました。

 


トマス・モア  『ユートピア』です。

 

 

 

もちろん、訳してあるものです。

 


最初に読んだのは、学生時代だと思うのですが、今読み返してみると、理解できませんでした。たぶん、その当時も理解していなかったと思います。

 


そこで、要約してあるサイトを見つけて、読んでみました。

 


考えさせられるところがあったので、紹介します。

 


ユートピアがどういうところかと言うと、現代の北欧の暮らしにわりと似ている部分があるのではないかと思います。フィンランドなど北欧は、税金が高いかわりに、教育や福祉がしっかりしていて、国民の幸福度が高いそうです。その代わり、あまり娯楽施設などはないらしい。

 


ユートピア人は多くを欲しがりません。化粧やきらびやかなファッションには興味がないんです。

最小限の暮らしをするには、最小限の労働でいいわけですから、無駄なく幸せに暮らせます。考え方としては社会主義に似ている部分があります。

 


つまり資本主義では、車を売る会社が何台もあって、そこが競争することによっていいものが生まれていくという社会ですよね。より安くよりいいものが作られていく。

一方で国民がそれほど多種多様なものを望まなければ、車は1種類、しかも必要な台数だけ作ればいいわけです。

 


資本主義では選択の自由はありますが、どうしても過剰に作られすぎてしまうという側面があります。必要なものを必要な数だけ作れば、想像の上では無駄がない。

 


ユートピア人の考え方について、こんな風に書かれています。

 


今さら言うまでもないが、あらゆる種類の動物が餓鬼のように貪欲になるのは、実に欠乏に対する心配であり、特に人間においては虚栄心である。人間はなくもがなの、玩具のような物を見せびらかして他人をしのげば、それがすばらしい光栄であるかのように思うものなのである。そういう悪徳を知らない国民、それがすなわちユートピア人なのだ。

 


お金持ちになりたい、人からすごいと思われたい、おいしいものをたくさん食べたい、異性にちやほやされたい、そうした虚栄心がない国民。

 

 

 

下記のサイトを参考にしました。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.philosophyguides.org/amp/compact/machiavelli-principe-super-compact-summary/