こんばんは。冨樫純です。
前に本を紹介するブログを書きましたが、その本には、他にもおもしろいと思う箇所があったので、紹介します。
ちなみに、その本とは、『現代政治学』
加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦著
有斐閣アルマです。
政党政治や代議政治への不信が高まるなかで、最近、急速に発達しつつあるマルチメディア技術を利用した、新しいかたちの直接民主主義のの採用を説く考えが現れてきている。
それはテレデモクラシー(Tele.democracy)と呼ばれている。
具体的には、電話や CATV、電子メールなどといったテクノロジー手段の活用が考えられている。
テレデモクラシーは、家庭にいながら電話やパソコンなどを通じて情報や意思を迅速に伝えることができるため、国民の政治参加のコストを引き下げるとともに、民意の集計を簡単にし、それに忠実な意思決定を可能にするといわれている。
間接民主主義が形骸化しつつあるなかにあって、民主主義の活性化に役立つと期待する向きがある一方、政府によって世論操作に使われたり、情緒的な世論によって政府が動かされたりする危険性を指摘する声もある。
いずれにせよ、この間爆発的に普及しつつあるインターネットは、近い将米において、人々の生活様式や生活意識を大きく変えるとともに、
政治過程にも何らかの影響を及ぼしていくであろう。
テレデモクラシーを含めて、インターネット時代に対応した民主主義のあり方の模索が必要である。