とがブログ

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「夏を制する者は受験を制す」のはナゼ

おはようございます。冨樫純です。


大学受験を語る有名なフレーズに、「夏を制する者は受験を制す」とか、「夏休みは天王山」などというものがあります。

確かに夏休みですから、勉強を一生懸命やらないといけないことは分かりますが、具体的に夏休みというものは受験勉強においてどれほど重要なのでしょうか。


根拠は2つあります。


①大学受験に必要な勉強時間は2,000〜3,000時間が一応の目安だから


難関大学合格に向けて必要な勉強時間は2,000〜3,000時間と言われています。これは学校の授業時間を除いた時間です。


ただし、受験する大学や現在の学力、通っている学校によっても前後します。ここでは、ごく平均的成績・高校の生徒を考えて、難関私立大学に向けて2,000時間の勉強が必要だとしましょう。

平日は4時間、休日は8時間。


仮に高校3年生で部活をしていなければ、1年間の内学校に通う時間以外は勉強ができます。


平日は学校が16時に終わったと仮定しても、5時間は集中して勉強できます。休日は10時間以上勉強できるはずです。気合いを入れれば12時間の勉強も現実的です。


その上で月の勉強時間を算出すると、週に5日平日で2日休日ですので、25+20=45時間、月に約200時間の勉強となります。


これを長期休暇を除いて、4〜7月、9〜12月とすると200時間×8ヶ月=1,600時間。


すなわち、夏を除くと1,600時間程度の勉強時間が現実的なのです。

そして夏休みは1日10時間。


夏休みは毎日休みですから、思いっきり勉強ができます。学校に通う時間も不要ですから、普段の休日と同じ1日10時間勉強できると考えれば、1ヶ月で300時間勉強できます。これは通常の1.5倍相当に値します。


先ほどの勉強時間と合わせると1,900時間。だんだんゴールがみえてきています。10時間はあくまで保守的な見積もりですから、気合いを入れてやればやるほど、夏休みの重要性は高まるのです。また、残りの100時間は直前期やカレンダー上の祝日を加味すれば、十分クリアできます。


②勉強のクセをつけられるから


例えば4月から勉強を始めた場合、はじめはなかなかペースがつかめません。平日は学校の勉強もあるので時間は足りないし、勉強のコツが掴めていないので、どの参考書をやるかなど、まだまだ迷いがある段階です。


しかし、夏休みに徹底して勉強をやることで、勉強するペースや勉強内容をしっかり定められるので、秋以降非常にそのペースや勉強内容が重要なのです。また、まとまった時間が取れる最後のタイミングですから、基礎をしっかり確認することもできます。


そして最後に、夏休みは「差がつきやすい」のです。学校が休みになることで必ず一定数の人はサボってしまったり、やる気がさがったりして勉強時間が増えないのです。そういう人が一定数いるからこそ、きちんとやり抜いた人が勝利するという、そんな構造になっているのです。


下記のサイトを参考にしました。

http://jukenlabo.com/salon/218.html