とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

保育園を義務教育化すると、子どもが増えるかもしれません。

こんにちは。冨樫純です。

本を紹介します。


①この本との出会い


元々古市さんのファンで、ぼくにとってキャッチーなタイトルだったので、この本を選びました。


②こんな本です。


『保育園義務教育化』

   古市憲寿

   小学館

 

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忙しいお母さんは「はじめに」、1章、2章、7章を読んでくれたら本書の主張が一番伝わると思います。

本当に忙しい人は、とにかく「はじめに」と7章だけを読めば、本書の一番大事なポイントがわかるようになっています。

少子化」や「日本経済」のことに関心があるおじさんは

2章、4章、6章から読んでもらうと、全体像が理解しやすいかも知れません。

教育問題に関心がある方には、2章の評判が僕の思っていた以上にいいです。

(本文より引用)


③こんな言葉が響きました。


「お母さん」が日々取り締まられているこの国では、子どもが泣いた時は「すべて私が悪い」と謝罪することが求められ、ベビーシッタを使おうとすると「母性がないのか」と糾弾される。

そして、この国は、「子ども」を大事にするあまり「お母さん」のことを心配しない国だ。

たとえば、未だに子どもが3歳まではお母さんが育てるべきだという「三歳児神話」を信じている人がいる。

しかし、その神話は文部科学省が公式に否定している上に、専業主婦など、外部との交流がないお母さんほど育児不安になる割合が高いことがわかっている。

また、虐待死の多くも、子どもが3歳の時までに起きている。

「子ども」によかれと「お母さん」に対して強制していることが、実は必要以上にお母さんを苦しめているかも知れないのだ。「母乳教」もその一つだ。

それなのに、日本では父親の育児参加が世界的に見て、非常に少ない。育児の負担が過剰に「お母さん」1人に集中しているのだ。

(本文より引用)


④まとめ


「お母さん」のことを心配しない国で、子どもが増えるわけがないという主張は、説得力があると思います。


⑤この本が気になった方への3冊はこちら


子育て支援と経済成長』

  柴田悠著

  朝日新書


『「子育て」という政治』

  少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

  猪熊弘子著

  角川SSC新書


『フランスはどう少子化を克服したか』

  高崎順子著

  新潮新書


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。