こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
元々労働経済学に興味があり、先生が薦めていた本なので、読んでみようと思いました。
正直、教科書なので興味がある人は少ないと思います。
②こんな本です。
『人事経済学』
樋口美雄著
生産性出版
本書の特徴は、タイトルからもわかるように、経済学的アプローチを重視し、この視点から人事制度を根底で支えている基本的な見方・考え方を検討しようとしたところにある。
(本文より引用)
③こんな言葉が響きました。
給与体系は、その設計のいかんによって、大きく分けて3つの影響が表れることを考慮して決めなければならない。
第1は、人件費総額への影響であり、給与体系が適切に設計されていなければ、高齢化等により総額人件費の高騰を招くという問題が生じる。
第2は、その企業に応募してくる人材の人数や特性、さらにはそれらの人材の定着率や離職率に与える影響である。給与体系の設計いかんによっては、その企業が望ましいと考える人材が応募してこなかったり、あるいは応募してきてもすぐに辞めてしまうという問題を引き起こす。
逆に応募して欲しくない人ばかりが応募してきたり、残って欲しくない人ばかりが残るといった事態を引き起こす。
第3は、社員の就業意欲に与える影響であり、設計の仕方や運用方法を間違えると、働くインセンティブを失わせるばかりか、ときには間違った方向に社員の行動を導くこともあり得る。
(本文より引用)
④まとめ
給料は働くものにとって大事なことです。
改めて、理論立てて言われると、整理されて、すっきり理解できます。
⑤この本が気になった方への3冊はこちら
『人材覚醒経済』
鶴光太郎著
『人事と組織の経済学』
エドワード・P. ラジアー他2名著
『日本の人事を科学する』
因果推論に基づくデータ活用
大湾秀雄著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。