とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

身近な問題を経済学を使って考えることのおもしろさがわかります。

こんにちは。冨樫純です。

本を紹介します。


①この本との出会い


身近な問題を経済学の理論を使って説明しているところに興味が湧きました。


②こんな本です。


『ベッカー教授の経済学ではこう考える』

   教育・結婚から税金・通貨問題まで

 

  ゲーリー・S・ベッカー

  ギティ・N・ベッカー著

   鞍谷雅敏/岡田滋行訳

  東洋経済新報社

 

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中央で計画されたりコントロールされる経済に対比して、市場競争を基本とする分権化された経済システムが、数多くの点で圧倒的な優位性を持つことを論じている。

また、個人の所得を引き上げ、かつ、一国の経済成長を促進するうえで、教育やその他の人的資本への投資が根本的に重要であることを示す。(本文より引用)


③こんな言葉が響きました。


女性の進歩をもたらしたもっとも重要な背景は、家族の性質が変化してきたことに起因して、労働市場への女性の進出が積極化したことである。出生率は一九五○年代末以降で35%以上減少しており、そのことは女性を育児義務から解放した。

サービス部門での仕事が急速に増えたことで、女性は育児をしながらパートタイムの仕事や日程に融通のきく仕事をできるようになった。

1960年代半ば以降の離婚急増の結果、扶養が必要な子供をもつ女性は、自分で生計を立てな

ければならなくなった。また既婚女性は、万一結婚が破綻する場合には働く覚悟がいるとの警告を受けることになった。1970年代や80年代に専門職やその他の高技能職に進出した女性は、たとえ"ガラスの天井"のために組織のトップにつくことはむずかしいにせよ、より責任のある地位へと昇進を続けた。

女性のなかに結婚をすると仕事を失う者がいたのは、それほど昔の話ではない。女性は主たる稼ぎ手ではないなどといった苦しいい訳で正当化される明白な差別により、女性従業員の給与は男性を大幅に下回っていた。(本文より引用)


④まとめ


この本を読むと、身近な問題を経済学を使って考えることのおもしろさがわかります。


⑤この本が気になった方への3冊はこちら


『ベッカー教授、ポズナー判事の

    常識破りの経済学』

   ゲーリー・S. ベッカー他2名著

   東洋経済新報社


『ヤバい経済学』[増補改訂版]

  スティーヴン・D・レヴィット/スティー

  ン・J・ダブナー他1名著

  東洋経済新報社


『経済政策を売り歩く人々』

  エコノミストのセンスとナンセンス

  ポールクルーグマン他2名著

  ちくま学芸文庫


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。