とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

最小国家とは

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


政治哲学に興味があり、新書なので読みやすいと思い購入しました。

 


②こんな本です

 


『正義とは何か』

 現代政治哲学の6つの視点

 神島 裕子著

 中公新書

 

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アメリカの政治哲学者ロールズは『正義論』で、公正な社会を構想し、功利主義を批判、社会契約説を現代から再構成した。

 


民主主義の原理ともいえるその理論は、社会倫理の議論を捲き起こす。

 


国際社会の中で、自由、権利、財・資源、義務は、どう分配されうるか。

 


本書では、サンデルの立脚地であるコミュニタリアニズムなど六つの代表的視点を取り上げ、現代の課題に思想家たちがいかに応答したかに迫る。現代正義論の入門書。

 

 

 

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


ノージックは「最小国家」の魅力を力説しています。最小国家とは、その業務を、暴力、盗み、詐欺からの保護、契約の執行などに限定した夜警国家のような国家のことです。

 


それ以上のことを行う国家は「拡張国家」であり、どのような拡張国家も諸個人の権利を侵害す

るため、正義にもとるとされます。

 


したがって国家は第一に、市民に他者を扶助させることを目的として、その強制装置を使用することができません。 税制度や社会保障制度を通じた所得の再分配は不正になります。

 


第二に、人びとの活動を、彼ら自身の福利 (幸福)のために禁止することを目的として、その強制装置を使用することも不正とされます。

 


危険なスポーツはもとより、快楽目的の麻薬も、禁止されてはならないのです。

 


当然ながら、ロールズ、正義論が示唆する国家も拡張国家として批判の対象となります。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『ジョン・ロールズ

 社会正義の探究者

 齋藤 純一 他1名

 中公新書

 


『これからの「正義」の話をしよう 』

  マイケル・サンデル 他2名

  早川書房

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。