とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

政権交代の是非

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


これからの国会はどうなるのだろう?

 


自民党一党優位の時代が終わった後も同じような状況が続くのだろうか。

 


やはり野党側は引き延ばし作戦を続け、国民はこれを支持し、 結果として内閣提出法案は 80%前後で推移するのだろうか。

 


新進党が座り込みをして予算書を書き換えさせることに成功したことを見ると、その可能性はまったくないとはいえない。

 


しかし、それと同時に、自民党一党優位が終わった後の内閣提出法案の成立率を見ると、変化の兆しも伺えた。

 


1994年から2001年までの間で、政府提出法案の成立率は、1998年の82.7%を除いてすべて90%を超えている。

 


1995年の成立率はなんと100%である。

 


しかし、小泉内閣が提出した有事法案などへの野党の抵抗戦術を見ると、自民党一党優位時代へ戻りつつあるようにも見える。

 


小泉が郵政選挙で与党あわせて3分の2以上の議席を取ったかと思えば、安倍総理大臣時代の参議院選挙で民主党が第1党になり、ねじれ国会になってしまった。

 


麻生総理大臣になって、2008年12月に閉幕した臨時国会では、内閣提出法案 15本のうち成立したのは10本で、成立率は約 67%にとどまり、過去10年で最低となってしまった。

 


政治の世界は一寸先は闇といえる。 新鮮なネタが勝負の政治学の教科書を書くのは大変である。

 


ただ、次のように考えることはできるのではないだろうか。

 


かりに今後、政権交代が繰り返し起こるとすれば、野党には政府が提出した法案に反対してボツにしてしまう以外の方法をとることができるようになる。

 


つまり、表決に際しては自らの反対意見を表明し、反対票を投じるが、とにかく採決には応じるという方法である。

 


その法案は過半数の国会議員の賛成を得て成立するだろう。しかし、本当に国民がその法案に反対していれば、次の選挙で与党と野党を逆転させてしまうかもしれない。

 


そうなれば、新たに政権についた政党は別の政策を打ち出すことができる。 野党時代に政府の政策をボツにする努力をするよりも、「悪い政策」を実施させておいて、国民から反発が起こるのを待ち、そして次の選挙で与党になる方が賢い方法といえる。

 


感想

 


政権交代の是非は難しいと思います。

 


頻繁に起こると政治が安定しないし、日本では、政権交代で政治が良くなった印象がないからです。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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