とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

法科大学院の現状

こんにちは。冨樫純です。

 


法科大学院の過去、現在、未来」についてのコラムを紹介します。

 


法科大学院の開校の際には、賛否両論あったようですが、現状では否定論の方が説得力があると感じました

 


法科大学院は、2004年に開校した。

 


全盛期には、全国で74校、5800人余の定員で法曹養成のための教育が行われた。

 


しかし、このような多数の大学院に多数の学生が入学し、その多くが課程を修了して、新司法試験の受験資格を取得することについては、批判も存在した。

 


とりわけ、修了生の中に、必ずしも十分な法的知識や法的思考力を有しない者が散見されるとの批判が加えられ、司法試験の合格率が低迷したこともあり、法科大学院のあり方に関する議論が早くから行われるに至った。

 


そこでは、法科大学院の教育の質を担保するため、共通的な到達目標を設定すべきであるといった議論のほか、学生定員を削減して入学者の質を確保するべきとの議論もされた。

 


その結果、学生定員は徐々に削減され、2012 年度で4500人弱とされたが、それでも定員を確保できない法科大学院も多く(同年の実際の入学者は 3150人にとどまる)、撤退を検討する法科大学院も生じている状況にある(2013年3月現在、既に5校が新規の学生募集を停止し、2校が統合する方針とされる)。

 


下記の本を参考にしました

 


『現代の裁判』第6版

   市川 正人 他2名

   有斐閣アルマ