こんにちは。冨樫純です。
「地租改正」についてのコラムを紹介します。
なぜお米を年貢として納めていたのか、メリットがあったのか、疑問に思いました。
政府は税金の納め方を変えます。
どうやって?
まず、江戸時代に出された「田畑永代売買の禁令」をなくします。
つまり、土地を売ってもいいことにするんです。
なんで? 土地の値段を決めたかったから。
今までは土地を売っちゃだめだった。
売らないものには値段はつかない。
売るから値段がつくんです。
次に、土地の値段(地価)を決めて、地券を発行します。
地券とは「この土地は、どこにあって、だれが持ってて、こんな広さで、いくらするんだよ」などが書かれている権利書です。
そして、地租改正をやったんです。「あなたの土地はいくらだよ」って土地の値段を決めて、その土地の値段の3%の税金を取ろうということになりました。
それまではどうでしたか? とれたお米の○○%、だったんです。
これだと お米のとれ具合によって年貢の量が変わっちゃう。 不安定ですね。
でも土地の広さは変わらない=土地の値段の3%も変わらない=入ってくる税金も変わらない。
だから土地の値段の3%の税金を、現金で国民に納めさせることにしたんです。
じゃあ、税金を納める人はどういう人か?
土地の値段に対して税金が決まるんだから、土地の持ち主です。
土地を持ってる人だけが、税金を納めるんです。じゃあ、土地を持ってなければ納めなくていい……ちょっとうらやましいですね?
下記の本を参考にしました
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』【改訂版】
金谷 俊一郎
東進ブックス 大学受験 名人の授業