こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
以前から地方議会や議員に関心があったので、購入しました。
②こんな本です
『地方議員』
佐々木 信夫著
PHP新書

全国の都道府県会議員、市区町村会議員は総数で約36000人にものぼる。
地域主権の気運が高まる中、彼らの役割は今後ますます大きくなるが、その実態はあまり知られていない。
本書はまず、有権者が地方議員について知っておきたい事柄を網羅する。
彼らのふだんの活動、議会の招集権を持つなど非常に大きい首長の権限、議員の報酬、どのような人が議員になるのか等を解説。
そのうえで、新しい時代の自治体のあり方、地方議員のあるべき姿を提案。
都庁勤務経験を持つ、行政学の第一人者が易しく書く。
③こんな言葉が響きました
議員は議会で行う活動が本務である。
ただ議員は首長らに質問をし、答弁を引き出すこ
とが仕事だと考えているフシがある。
年1回、一般質問に立てばそれでよしというのだ。
もちろん、それも大事だが、議会とは市長、知事に質問し答弁をもらう場なのだろうか。
二元代表制における議会とはその程度の役割に止まるのか。
議会の招集は首長が行う(なぜ議長でないのか疑問)。議会は開会から閉会までの「会期」が正規の活動期間とされる。
閉会中は継続審査事件を審議する委員会のみが正規の議会活動である。
そこで開かれる会議は定例会、臨時会、さらに各種委員会だが、この会期とされる議会の正規の活動日数はどれぐらいだろうか。
最近のデータをみると、府県の場合、年間で平均85日、市や特別区は78日、町村は44日となっている(いずれも2006年現在)。
議員はこの会期中は、会議が開かれなくとも、議案調査などや研究会、会派の会議などのためにほとんど出勤している。
議長は、この倍以上の出勤日数で、対外的な会議や行事での挨拶、国などへの要望活動をしている。
議員のフォーマルな議会活動は会議のほか、視察や研修会などを加えても100日程度というのが実際のようだ。
しかし、議員の活動となるとそれに止まらない。所属する政党や団体にもよるが、地域の世話役から相談、様々な行事、会合への出席など日々忙しい。
兼業兼職の認められている議員が当選後、議員の活動以外の仕事に割く時間はどれぐらいか。
議員以外の仕事に半分近くを割く議員が30%超。
2割から3割を割く議員が45%超いるのが実態だ。
(本文より引用)
④この本が気になった方への3冊はこちら
『日本の地方政府』
1700自治体の実態と課題
曽我 謙悟著
中公新書
『地方議会を再生する』
相川 俊英著
集英社新書
『市議会議員に転職しました。』
ビジネスマンが地方政治を変える
伊藤 大貴 他1名
小学館
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。