こんにちは。冨樫純です。
「大天才·ベーコン」についてのコラムを紹介します。
このコラムを読んで、ベーコンの文章を読んでみたいと思いました。
倫理で扱うベーコンは「イギリス経験論の祖」「帰納法」「イドラの排除」などで有名だが、実はこのベーコン、イギリスでは “不世出の大天才して知られている。
彼はなんと12歳で、あの“ノーベル賞学者製造機機"·ケンブリッジ大学のトリニティ·カレッジに入学している。
そして23歳で貴族院の国会議員となった後は法律家として活躍し、57歳のときには大法官 (イギリスの最高裁判所長官)に就任している。
エリザベス女王から嫌われていなければ、もっと出世は早かっただろうと言われている。
また、彼は文章表現能力が高く、詩的·文学的才能にも恵まれていたとされる。
かなり有名な話だが「シェークスピア別人説」というのがある。
その説とは、実はシェークスピアという “ベンネーム”で作品を発表していたのが、他ならぬベーコンだったというものだ。
真偽のほどは定かでないが、少なくとも自身のことを「隠れた詩人」と呼んでもいるし、エッセイや金言·名言の類も多い。そういう話が出るくらい、この人の文章は優れている。
しかし、そんなべーコンも、大法官時代に賄賂を受け取ったかどで失脚。身分の高い政治犯の幽閉場所として悪名高いロンドン塔に幽閉された。
おそらく賄略というのは方便で、実際には権力闘争に敗れたのだろうと言われている。
その後彼は隠通生活に入ったが、屋外で鶏に雪を詰めて冷凍実験を行った際に引いた風邪をこじらせ、亡くなった。
下記の本を参考にしました。
『蔭山のセンター倫理』
「思想」の背景と流れがわかる
蔭山克秀著
学研教育出版