こんにちは。冨樫純です。
「アルキメデスの発見」についてのコラムを紹介します。
現代ではよく使われる方法だと思いますが、偶然発見されたところがおもしろいと思いました。
アルキメデス(B. C.3世紀) は王から、「贋物の疑いのある金の王冠を壊さずに、純金か、銀の混ぜ物があるか鑑別せよ」という難問を与えられた。
王冠を割ってみれば真鷹は確かめられるが、「王冠を壊さずに」という条件が問題を困難にしている。
彼は考えられる限りの情報を集めたであろう。
①解卵期
彼はあれこれと思いをめぐらしていた。
たまたま浴場に出かけ、浴槽につかったとき、水が溢れ出ることに気づいた。
②啓示期
この瞬間に彼は、これこそ問題を解明する理を示すと悟り、「heureka! (見つけた)」の叫びを発し、裸で家に向かったと言われる。
③検証期
彼は、一定の水量を入れた容器に同じ目方の金塊、王冠、銀塊を沈めたとき、溢れる水の量は王冠の場合、金と銀の中間にあることから王冠が純金でないことを証明した。
①の段階で、当面の問題に集中する状態から、一時離れ、気ばらしのため浴場に行ったことが発見につながった点に注目したい。
下記の本を参考にしました
『心理学』第5版補訂版
鹿取 廣人 他2名