こんにちは。冨樫純です。
「黒曜石と縄文時代の交易」についてのコラムを紹介します。
縄文時代に既に交易が行われていたことに驚きました。道具の大事さも改めて感じます。
弓矢というのは遠くから飛ばすので、矢には強い衝撃がかかります。
ですから、弓矢の矢尻(石鎌) に普通の石を使っていると、石はボロボロになってしまうので、矢尻には黒曜石という特殊な硬く鋭い石が用いられました。
でも、こういった特殊な硬い石というのは、日本国中どこでも採れるものではありません。
日本では、北海道の十勝岳、長野県の和由峠、能本県の阿蘇山などでしか採れませんでした。
それでは、それ以外の地域に住んでいた人は、弓矢を作るのをあきらめたのか?
いや、弓矢がなければ、中小動物を捕まえることはとても難しいのです。
そこで、それ以外の地域の人たちは、黒曜石が採れる地域の人たちと物々交換をすることによって、黒曜石を手に入れていたのです。
黒曜石以外に、縄文時代に交易がおこなわれていたものには、ひすい(硬玉)やサヌカイト (讃岐石)があります。
下記の本を参考にしました
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』【改訂版】
金谷 俊一郎
東進ブックス 大学受験 名人の授業