こんにちは。冨樫純です。
政治哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
正義の二原理
個人の自由と権利の保障を命題とするロールズ正義論ですが、 正義原理のかかる対象は社会的諸制度としました。
ロールズの用語では社会の「基礎構造」です。これは、法制度、政治制度、市場制度、所有制度、家族制度といった社会的諸制度の集合体のことです。
たとえば日本では、憲法とその枠内で定められた各種法律があり、立憲民主制のもと普通選挙が行
われており、自由市場で生産・取引の量と価格が決まり、身のまわりの品から土地・工場といったものまで私的に所有することができ、一夫一妻制がとられています。
こうした制度は集合的に人びとの人生の見通しに大きな影響力を及ぼします。
社会の秩序は人為的なものであり、人びとが偶発性に身を任せる必然性はないという信念を持つロールズにとって、社会の基礎構造こそが、正義原理のかかる対象つまり正義の主題なのです。
そしてこの基礎構造において〈正義にかなった社会に関する原理〉が充たされている場合に、社会は正しい状態にあることになります。
感想
「基礎構造」は現代では当たり前のように思えました。
下記の本を參考にしました
『正義とは何か』
現代政治哲学の6つの視点
神島 裕子著