こんにちは。冨樫純です。
「日本の仏教」についてのコラムを紹介します。
日本人は、真似て作り変えるのが得意な人種と言われているので、納得できます。
葬式の前に、親族者が夜を徹散して故人を偲ぶお通夜。
この習慣は、ブッダが亡くなったとき、弟子たちが夜を徹して見守ったことに由来するとされている。
神道にも通夜祭という儀式がある。
一方、お墓参りは日本のオリジナルで、春分の日と秋分の日をはさみ、前後3日ずつを含む1週間が「彼岸」とされ、お寺で説法を聞き、先祖のお墓参りをするのが風習となっている。
しかし、こうした儀礼は仏教にはもともとなく、日本だけのオリジナルである。
春分の日や秋分の日は、太陽が真東から上がり、真西に沈む。極楽浄土は西にあるとされているので、そこに太陽が沈む日には願いや思いが通じやすいとして、亡くなった祖先を供養し、自分たちも極楽浄土へ行けるように祈る慣わしが生まれたのである。
どの宗教でも、葬式は死者が無事神様の元に行くため、あるいは仏となるための大切な儀式である。
ただ、キリスト教では、お葬式で遺族に「ご愁傷さまでした」 といったお悔やみを言うのはタブーとなっている。
それはキリスト教徒にとっては、死は忌むべきことでなく、神のもとへ召される祝福すべきことだからである。
お葬式では「お知らせいただき、恐れ入ります」
といった挨拶をする。イスラームでも死はアッ
ラーのもとにいける、最大の幸せである。
死者の霊を祭るお盆は、ブッダの弟子が餓鬼道(地獄)に落ちてしまった母親を救おうと、ブッダの教えに従って供養したのが始まりとされ、死者の苦しみを救う仏教の行事である。13日には迎え火を焚いて祖先の霊を迎える。
下記の本を参考にしました。
倫理資料集
第一学習社