とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

議院内閣制と大統領制

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


議院内閣制と大統領制

 


日本のように、立法府の多数派が行政府を形成する政治制度を議院内閣制という。

 


その第1の特徴は、立法府と行政府とが融合していることにある。

 


総理大臣は国会議員の中から国会議員によって選ばれる。 総理大臣の仕事場は総理大臣官邸だけでなく国会議事堂にもある。

 


大臣も過半数は国会議員の中から選ばれなければならない。 総理大臣は法案を国会に提出する。

 


こうしたことはすべて、行政府と立法府とが不可

分の関係にあり、融合していることを示しているのである。

 


これに対して (アメリカの) 大統領制は、立法府と行政府が切り離されているしくみである。

 


議院内閣制の第1の特徴が 「議院」 つまり国会に基礎を置く行政府ということにあるとすると、第2の特徴は 「内閣」が行政権をもつということにある。

 


内閣とは、総理大臣およびその他の大臣から組織されている合議体である。

 


この内閣に行政権がある。

 


行政権が属するのは内閣であって、総理大臣ではないということである。

 


総理大臣は行政権をもつ内閣の代表者として、法案を国会に提出したり、外交関係について国会に報告したりするのである。

 


これに対して大統領制では、行政権は大統領1人に属している。

 


そして、第1と第2とが結び付いて、議院内閣制の第3の特徴が生まれる。

 


つまり、行政府である内閣は全体として国会に責任を負うということである。 国会議員の過半数がこの内閣はダメだ、信頼できないと判断すれば、総理大臣および大臣をひとまとめにしてクビにできるのである。

 


これを内閣不信任という。

 


議院内閣制あるいは大統領制と一口にいっても、実は、国によって中身にはかなりの違いがある。

 


フランスもまた大統領制の国であるが、この国には大統領とともに首相がいる。 大統領は国民によって直接選ばれ、次に大統領が議会の多数派政党の中から首相を任命するのである。

 


大統領制と議院内閣制とがミックスされているために、フランスを半大統領制と呼ぶ政治学者もいる。

 


また、同じ政治制度を採用し続けていても、その中身が、時代によって変化している場合がある。

 


戦前の日本も大正デモクラシー期には、事実上の議院内閣制が成立するようになっていたが、総理大臣には大臣をクビにする権限がなかった。

 


そのために総理大臣が強力なリーダーシップをふるうことは非常に難しかった。

 


現行の憲法は、その反省に立って、総理大臣は自由に国務大臣を罷免することができるようになっているのである。

 


感想

 


フランスが大統領制と議院内閣制とがミックスされている政治体制だったことに驚きました。

 


その理由を知りたいと思いました。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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