とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

牛歩戦術とは

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


議院內閣制

 


日本は、大統領制ではなく、議院内閣制をとっているが、それは国会で多数を占める政党あるいは政党の連合が内閣をつくるという仕組みである。

 


そして、国会は最終的には多数決で物事を決める場である。

 


そのために、内閣の提出した法案や予算は、たいていは国会で過半数の議員の支持を得て、成立する。

 


少数勢力の野党が、いくら反対しても、多数決で物事を決めることになっている以上は、ボツにしてしまうのはなかなか難しいことなのである。

 


どうしても反対であるということになれば、野党はそうした法案や予算を審議させないようにするしかない。

 


いくら熱心に反対論を唱えても、審議が始まってしまうと、適当に時間がたったところで「十分に審議をしましたから採決に移ります」と宣言されてしまえば、おしまいだからである。

 


そこで野党はさまざまな抵抗の方法を編み出してきた。

 


なかでももっとも有名なのが牛歩戦術である。国会での表決の取り方にはいくつかの方法があるが、予算のような重要な議題については「記名投票」 と呼ばれる方法がとられる。

 


議員1人1人にはあらかじめ名前入りの木札が配られていて、 賛成のときは白色の木札を、反対の場合には青色の木札をそれぞれもって、 議長席の前に歩いていって投票するというやり方である(ただし参議院では電子投票が導入された)。

 


牛歩戦術というのは、そのときに反対する議員が、牛のようにゆっくりと歩いて投票を引き延ばす作戦のことである。

 


たんなる時間の引き延ばしに終わることがほとんどであるが、「悪法」の成立阻止のために野党は精一杯の努力をしたことを国民に示す効能がある。

 


立ち止まったり足踏みしたりして牛のように歩くということは、あまりかっこいいものではないが、がんばったというアピールはできるかもしれない。

 


感想

 


多数決以外の採決方法はないのだろうかと考えてみると、なかなか思いつかないもので、だからこの方法がとられているのだと思いました。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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