こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
ふつうの人は昔から恋愛結婚
みなさんが誤解するのも当然です。その原因のひとつは、歴史の教科書の問題です。
どういう視点で書かれているかといえば、それぞれの時代の支配する側のことしか書いていなくて、その他大勢の「ふつうの人びと」のことは何も載っていません。
ふつうの人のことは学校ではいっさい習わないことになっています。習うのは、年代と名前がしっかりしている、たとえば、「いい国(1192) つくろう鎌倉幕府」というように、将軍である源頼朝さんが何々をしたという歴史的事象です。
大河ドラマなどテレビで見るイメージから、このようなお武家さんの生活を自然に知ることになります。
当然、彼らの結婚は政略結婚など家の存続を目的にした見合い結婚になり、当時あたかもすべての人がそうやっていたかのような錯覚を起こすことになります。
しかし、ふつうの人は昔から恋愛結婚だったのです。
そしてもうひとつ誤解を生じさせる原因は、明治時代にあります。江戸時代まではふつうは恋愛結婚だったのですが、明治時代になると武家をモデルにして、戸籍と家(戸主権)を絶対的と規定する民法が制定されます。
見合い結婚はひとつのブームとして、つまりいまとはちょうど逆で「いや、あんたのところまだ古臭い恋愛結婚なんかやってるの、うちら、いまはやりの見合い結婚やで。ええ婿はんもらった」というふうに、新しい婚姻のあり方として定着していくことになります。
このように歴史上、見合い結婚から恋愛結婚に移行したのではなく、逆に恋愛結婚が次第に行われなくなり、見合い結婚にとって代わられた後、再び恋愛結婚に戻ったというからくりがあります。
感想
確かに、昔の人ほど見合い結婚しているというイメージはありました。
また、流行りの結婚の形というのがあることに少し驚きました。
下記の本を参考にしました
『体感する 社会学』
金菱 清著