とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

プラトンの思想

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


ゴルギアス」と「国家」

 


自らが「よく生きる」ことをめざしたソクラテスは、なぜ死に追い込まれたのか。

 


このことを自問したプラトンは、ポリス自体の改革に乗り出さなければならないという結論に達した。

 


ソクラテス自身は政治にかかわらなかったが、彼の倫理的模索は最終的に既存の秩序と衝突せざるをえなかった。

 


そうである以上、魂への配慮を可能にするような国家を新たに作り出すしか道はないと、プラトンは考えたのである。

 


プラトンはまず 『ゴルギアス』 (前380年ごろ) において弁論術を検討する。ポリスでは市民間の説得が重要であったので、弁論術はそのために不可欠な能力であった。

 


しかしながら、プラトンにいわせれば、そのような弁論術はしばしば人々を自分の思うように操作したいという欲望と結び付く。

 


相手の魂を真に改善するよりはむしろ迎合しつけ込もうとする点で、弁論術は真の政治術とはいえない。

 


本当に大切なのは、自らの欲望すらもコントロールすることではないか。 そのような見地から、理想の国家論を展開したのが『国家(ポリティア)』 (前380年ごろ) である。

 


本の副題は「正義について」であるが、プラトンは、魂にとっての正義を知るためには、より大

きな対象であるポリスにおける正義を考えてみる必要があると説く。

 


感想

 


弁論術はしばしば人々を自分の思うように操作したいという欲望と結び付くという箇所がおもしろいと思いました。

 


選挙演説をイメージすると分かりやすいと思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『西洋政治思想史』

 宇野 重規著

 有斐閣アルマ

 

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