とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

同性と比較したがる心理

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


性別の社会的な作用

 


何を「あたりまえ」と考え、それに劣等感を感じたり、目標として頑張ったりするかは、その人の性別によっても異なる。

 


まず、本人の「興味のあること」「憧れること」からして、性別によってその傾向が分かれる。

 


たとえば、私が愛知県の大学生におこなったアンケート調査では、憧れの職業のランキングは、男女でかなり異なる。

 


それに、他人からその人が評価される基準も、性別によって違う場合がある。

 


男性が背が低いこと、収入が低いことは、女性の背が低いこと、女性の収入が少ないことよりもマイナスに評価されることがある(ところで、以前は、背が高い女性がそれを悩むことも多かったが、最近では手足が長く、背が高い女性を魅力的と感じる人は増えているようだ)。

 


また人は、同じ性別の人と自分とを比べがちである。

 


薬剤師や栄養士、看護師などの専門的な職は、女子学生には「比較的よい就職」として語られることが多いが、それは、女性がつく職業のなかで比べた場合に言えることでしかない(厚生労働省「平成16年賃金構造基本統計調査」によれば、栄養士の平均年間賃金は税込みで約350万円、薬剤師は515万円、看護師は464万円である。

 


これは、電車運転士620万円、 自動車組立工540万円、システムエンジニア533万円よりも低い)。

 


友人の絆が、同じ性別同士で形成されやすく、そのなかで互いを比較して語られているため、 「比較的よい」と評価されるのかもしれない。

 


でも、同じクラスに男性と女性がいて、同じ家庭に異性の兄弟姉妹がいたとしても、やはり、同じ性別の人を自分と比べる基準にしていることもある。

 


つまり、人は特定の誰かだけを自分と比べる基準に選んでいたり、目の前にいる人よりも別の人たちを基準となる仲間と考えたりするということだ。

 


性別は、この互いを仲間として分類するカテゴリー(範疇)の一種である。

 


現実の性差だけが問題なのではなく、人が自ら

「人間全体」「大学生全体」として考えることを忘れ、同じ大学生であっても、「女性として」「男性として」位置づけ、そのうえでどう生き、行動するかを考えているというのは興味深い現象だ。

 


感想

 


同じ性別の人と比べたかる傾向があることは理解しましたが、何故同性なのかという疑問は残りました。

 

 

 

下記の本を参考にしました 

 


ジェンダーで学ぶ社会学』  

 伊藤公雄 牟田和恵編著

 世界思想社

 

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