こんにちは。冨樫純です
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル あなたにとって男らしさとは?
〈男らしさ〉って何だろう? そんな素朴な疑問からはじめてみよう。
「あなたにとって、〈男らしさ〉とは?」と聞かれると、多くの人が、「強いこと」「責任感があること」「頼りになること」「たくましいこと」といった、「強さ」にかかわる言葉を連想する。
しかし、この「強く」「たくましく」は、男にとってどんな意味をもっているのだろうか。
おそらく、それは、男たちにとって、プラスの意味合いとともに、重荷としての意味合いも潜ませているはずだ。
表だって語られることのなかった、女性たちの具体的な性についての思いや体験について、率直に描きだしたレポートとして、シェアー・ハイトのまとめた『ハイト・レポート』はよく知られている。
彼女は、つづいて同様の調査を男性対象に行なっている(『ハイト・レポート男性版』中尾千鶴監訳、中央公論社)。
7000人以上の男たちの生の声を集めたこのレポートを読むと、そこには、自分の〈男らしさ〉を誇示する男たちの姿が描かれる一方で、男たちが自分の抱え込んだ〈男らしさ〉にこだわり、それと必死に格闘している様子があざやかに見てとれる。
ここにはまず、自分のペニスの大きさや、持続時間の長さ、性関係をもった、女性の数など、あらゆる「性的能力」における自己の「大きさ」へのこだわりや、逆に、他者と比較して自分の「小ささ」への不安などが赤裸々に語られている。
こうした性へのこだわりは、そのまま自分が「男であること」へのこだわりでもある。
男たちは、ほとんど無自覚に、自分の〈男らしさ〉についての固定的な鎧に包まれているのである。
感想
性へのこだわりへのこだわりは、そのまま自分が「男であること」へのこだわりでもあるいう。
たしかにそういう側面はあると思いました。
その理由はよくわかりませんが。
下記の本を参考にしました
『男性学入門』
伊藤 公雄
作品社