とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

過労死

こんにちは。冨樫純です

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 過労死

 


無事に、結婚生活がおくれるようになったとしても、男性たちにとって、男性中心で、会社本位主義"の日本社会はそう甘くはない。

 


会社本位主義の日本を象徴する最も残酷な例は、

過労死だろう。もちろん、女性の過労死も存在しているが、その圧倒的多数が男たちであるのも事実だ。

 


その数、推定で年間1万人という。ほぼ、交通事故死者数(年間)と同じくらいの数なのだ。

 


「過労死110番」の弁護士さんの話によると、過労死で死んでいく男たちの圧倒的多数が、妻が専業主婦であるという。

 


「家のことは妻にまかせた」といって、昼夜にかかわらず働きつづけ、そのあげくに身体を壊したり、あるいは死んでいく男たち。

 


これもまた、「男は仕事」という、現代日本の男性文化の生みだした悲劇といえるだろう。

 


男性の中には(そして、ときには女性の中にも)「いや、やっぱり男たるもの仕事ができてこそ、一人前だ」とおしゃる方もまだまだおられるだろう。

 


そんな方たちは、過労死で夫を亡くした妻の、次のような言葉にどう答えるのだろう。

 


夫が亡くなったとき、会社は退職金650万円と、亡くなった月の働いた日数分だけの賃金を送ってきました。

 


亡くなってからのぶんは、欠勤扱いできっちり賃金カットされていました。

 


会社は夫に8社の生命保険をかけていました。

 


これは本人も知らないうちにかけられていたもので、保険金はすべて会社が受理しました。

 


元気で働いているときには、よくやる、できる、任せて安心、と持ち上げ、死後、妻が労災申請をすれば「酒の飲み過ぎが原因だろう」と個人の責任に転嫁し、「過労死になるほどの仕事をさせていない」と申請書類の捺印も拒否。

 


しかも、夫が死んで入った保険金で、会社は丸儲けです。悔しさで五臓六腑が張り裂けそうです。

 


夫たちよ、あなたが死んで泣くのは、会社ではなく、家族であることを肝に命じてください。

 


会社はあなた一人死んでも、痛くも痒くもないのです。

 


それどころか、適当な時期に死んでもらったほうが、退職金は少なくてすみ、保険金はおつりがくるほど入るのです。

 


日本の終身雇用制度はまっ赤なニセモノです。自分のため、家族のため、どうか、働き方を見直してください。

 


感想

 


過労死の原因の一つが、「男は仕事」という、現代日本の男性文化にあることは否定できないと思いました。

 


また、過労死のニュースを見るたびに、なぜ会社を辞められないのかと個人的には思います。

 


下記の本を参考にしました 

 


男性学入門』 

 伊藤 公雄

 作品社

 

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