こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル あらためて貨幣とは何か考えてみる
これまでの章で私は、いろいろな側面から現代社会に生きる私たちのへつながり〉のあり方を検討してきた。ここであらためて次のことを考え直してみよう。
そもそも私たちが社会の一員として日常的な生活を営む際は、いったい何を基本的な手段として社会と関わっているだろうか?
一つにはもちろんゴ言葉(=言語)」である。
人間は言葉を操り、言葉を頼りにしてコミュニケーションを重ねてきた。
そしてさまざまな制度や権力の構造を作り上げてきた。そしてもう一つ、とりわけ近代以降の人間関係において重要な基本的媒体となっているものがある。
それが「お金(=貨幣)」である。「お金」はいまや現代を生きる私たちにとって生活の基盤を形作りながら、同時に社会的関係の基本にも位置づけられる。
さらに、「お金」に対してどのような価値的態度をもっているかをによって、その人がどのような他者とどのような種類の関係を作っているかという他者関係の基本が決まってしまうような側面がある(ごく単純な例をあげれば、「お金がすべて」と考えれば、やはりそういう価値観の人間どうしがつながるだろうし、「お金もそれなりに大切だが、お金以外の何かをも求めたい」と考えていれば、そういうかたちで他者とのつながりができていくということがある。そしてそのことが彼(女)の生活全般の成り立ちにも大きく影響を与える場合が多いのだ)。
だから私たちが社会とのつながりをとらえ直そうと考える場合、私たちにとって、お金(=貨幣)とは何かということをきちんと考えることは必要不可欠のことだといえるだろう。
感想
当たり前のことを言っていると思いますが、改めて言われると、やはり影響力が大きいと思いました。
下記の本を参考にしました
『ジンメル・つながりの哲学 』
菅野 仁