とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

嫉妬と羨望の違い

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


「嫉妬」の感情―相手そのものに対する敵対性

 


ジンメルが示す例のなかで最も興味深いのは、「嫉妬」の分析だ。

 


ジンメルによれば、嫉妬は「外見上はまったく個人的なものであるが、実際には社会学的にみてきわめて重要な事実」である。

 


嫉妬という心情は、「密接な共属性」と「激しい敵対的な興奮」が結び付いて起こる。

 


私たちは身近な人に嫉妬するのであって、自分とはあまりにもかけ離れた環境に属する人がどんなに恵まれていようとその人に嫉妬することはない。

 


もっとも、あの人恵まれていていいなあという場

合はある。それはたんなる「羨望」だとジンメルはいう。

 


嫉妬とは、精神的なものであれ、物質的なものであれ、その人の所有しているも ものに対して涌きあがる感情ではない。

 


嫉妬とは、ひと言でいえば、「なんで自分ではなく、彼、彼女が(それを)もっているんだ」という感情である。

 


羨望の場合は、所有物が問題なのだが、嫉妬の感情では所有者が問題になる。

 


たんに所有物をうらやんで対抗意識をもつ以上に、嫉妬の感情は相手そのものに対する敵対性を大きくし、際限のない敵意に発展する可能性があることがわかる。

 


しかも厄介なのは「あんなに愛していたから」とか「あんなに欲しかったから」といった自己正当化を容易にし、しかもそれが社会的にも受け入れられる(ジンメルの言葉では「権利要求」が認められる)可能性が高いということである。

 


だから人は嫉妬の感情から簡単に自分を解放することができないのだ。「嫉妬は最も激情的な憎悪を、同時に存続している最も激情的な愛情と結び付ける」とジンメルは考える。

 


感想

 


嫉妬と羨望の違いがおもしろかったです。

 


嫉妬には敵対的感情があるという箇所が特に説得力があると思いました。

 


下記の本を参考にしました 

 


ジンメル・つながりの哲学 』

   菅野 仁

   NHKブックス