こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
社会学を独学で学んでいて、コミュニケーションに興味があり、読んでみようと思いました。
②こんな本です
『コミュニケーションの社会学 』
長谷 正人 他1名
有斐閣アルマ
遊び、笑い、喧嘩、恋愛など、従来の社会学やコミュニケーション論が十分に記述してこなかった相互行為の文化的豊かさを、さまざまな人間模様を描く事例から浮かび上がらせる、新しい社会学のテキスト。
③こんな言葉が印象に残りました
コミュニケーションが成立するとはどういうことか。
ここから始めよう。
コミュニケーションを情報が送り手から受け手へと移転される「移転メタファー」でとらえる立場がある。
この立場は、送り手側が「伝達」をどれだけ手ぎわよく行なうかに注目するだろう。
だが送り手と受け手が同じ情報を同一のものととらえるとは限らない。
送り手ができるのはある選択の提示だけで、これを受け手が処理して(情報から意味を選択して)はじめてコミュニケーションが成立する。
つまり、コミュニケーションは、送り手の「伝達」ではなく受け手の「理解」により成立す
るのではないだろうか。
私(=ルーマン)は、コミュニケーション と は「情報」「伝達」「理解」という三つの選択過程からなると考える。
情報とは「(既知または未知の)諸可能性のレパートリーからの選択」と定義される。
たとえば「きみは天才である」という情報は、「きみは秀才である」や「凡才である」などの可能性からの選択だ。
移転メタファーはこれがモノのように移転されると考えるが、情報と伝達行動は別ものであり、どんな行動で伝達するか(これを真剣な口調で
いうか、皮肉な口調でいうか)を送り手は選択できる。
この、情報そのものの選択と伝達の仕方の選択の差異を、受け手が観察・確認・理解することによってのみ、コミュニケーションは成立する。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『反コミュニケーション 』
奥村 隆著
弘文堂
『自己と他者の社会学 』
井上 俊 他1名
有斐閣アルマ
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。