とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

生きるのに不器用な女の子たち

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


「一万円選書」で有名な岩田 徹さんが、いろんな人に選書したものです。

 


小説をあまり読まないぼくですが、気になったので購入しました。

 


②こんな本です

 


『カーテンコール! 』

 加納 朋子著

 新潮文庫

 


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「この本に出会えてよかった」の声、続出!

 


「一万円選書」で大ブレイク!

 


落ちこぼれ女子たちが、奇跡を起こす物語。

 


閉校が決まった私立萌木女学園。

 


単位不足の生徒たちをなんとか卒業させるべく、半年間の特別補講合宿が始まった。

 


集まったのは、個性豊かな“落ちこぼれ"たち。

 


会話下手の桃花、 寝坊魔の朝子、 病弱な夕美、 腐女子の真実、 食いしん坊の千帆、 拒食症の茉莉子、 ライターを目指す夏鈴、 優等生の菜々子、 そして、自傷行為を止められない玲奈。

 


寝食を共にする寮生活の中で、彼女たちが抱えていたコンプレックスや、学業不振に陥った意外な原因が明らかになっていく。

 


生きるのに不器用な女の子たちと、その成長に励まされる青春連作短編集。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


どうも背格好や顔立ちが、そちらの千尋さんに似通っている、と。

 


まさかそんなと信じがたい思いで、私達は現地へ駆けつけました。

 


安置されていた遺体を、最初は別人だと思いました。

 


姉はこんなに痩せ細っていなかった。

 


手も足も、白くて柔らかだった。

 


こんなふうに、骨が浮いて見えるような、しかも傷や痣だらけの手足の持ち主が、断じて姉であるはずがない……そう思いました。

 


信じたくない、信じられないとのぞき込んだその顔は、しかしやはり私の姉でした。

 


ひどく痩せこけ、落ちくぼんだのその顔は、けれど間違いなく、あの聡明で優しい姉なのでした。

 


「申し上げにくいことだが」と医師は言いました。「その傷や痣は衣服の内側にもあり、すべて生前につけられたものだと思われます……」

 


深い悲しみと衝撃のあまり、その言葉の意味も理解していませんでした……その時には、まだ。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『いつかの岸辺に跳ねていく 』

 加納 朋子著

 幻冬舎文庫

 


『田村はまだか』

 朝倉 かすみ著

 光文社文庫

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。