こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
「絶対的真理」はあるのか
ジンメルがいいたいのはつまり、客観的・絶対的真理そのものの追求をどんなにめざしても、人間の知とは人間の意欲と感情によって定められた価値関心によって限界づけられる。
したがって観点や方法の制限を受けない知的営為というものは存在しない。
科学によって客観そのもの真理そのものに到達することをめざすことは不可能だということになる。
しかし、こうした考え方は客観という概念あるいは真理という概念を放棄すべきだということを
意味しない。
そうではなく、客観の絶対性や絶対的真理に到達できるという認識態度をジンメルは批判するのである。
認識とはある限定された場所から見ることであり、限定された視点とその視点からとらえることができる範囲(=射程)を不可欠の要素とする。
したがってそれは、認識対象をある視点と射程にしたがって切り取った認識像である。
つまり客観そのものや真理そのものをまるごととらえるということは背理なのである。
では、このような考え方に立つとすれば、客観とは、そして真理とはどのように理解されるだろうか。
感想
客観的・絶対的真理そのものの追求をどんなにめざしても、人間の知とは人間の意欲と感情によって定められた価値関心によって限界づけられるという箇所がおもしろいと思いました。
やはり、人間が認識する限り、どうしても主観的な見方は排除できないと思うからです。
下記の本を参考にしました
『ジンメル・つながりの哲学 』
菅野 仁