こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
「社会」に対して私たちの抱くイメージ
私たちが日ごろ漠然ともっている社会イメージについて考えてみたい。
そこでは俯瞰する視点が、社会という概念の理解そのものといかに分かち難く結び付いているのかが明らかになるはずだ。
たとえば、『広辞苑(第五版)』の「社会」の項を開いてみよう。
そこには、「社会」とは「soci-ety の福地桜痴による訳語」であることの紹介の後、こう書いてある。
(1)人間が集まって共同生活を営む際に、人々の関係の総体が一つの輪郭をもって現れる場合の、その集団。諸集団の総和から成る包括的複合体をもいう。
自然的に発生したものと、利害・目的などに基づいて人為的に作られたものとがある。
家族・村落・ギルド・教会・会社・政党・階級・国家などが主要な形態。
(2)同類の仲間。
(3)世の中。世間。
ようするに社会とは、人と人の関係が、偶然的な出会いを越えて、一定のパターンや形態のもとに関係づけられた状態を指し、「組織」や「集団」という語に置き換えてもとらえられるということを述べている。
さらに、そうした複数の組織や集団が互いに関係することによって作り出される、ある全体的なものが社会だと説明している。
いずれにしても、人と人との相互作用そのものを越えた次元を社会イメージの基本としていることに注目しよう。
感想
同類の仲間を「社会」という箇所が意外で、おもしろいと思いました。
下記の本を参考にしました
『ジンメル・つながりの哲学 』
菅野 仁