こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。
感想も書きたいと思います。
話題 現在志向的やさしさ
いま、ここで相手と自分が傷つかないように配慮するというやさしさである。
これを「現在志向的やさしさ」と呼ぶことにする。
現在志向的やさしさこそが「やさしさ」だと、多くの現代日本人はとらえている。
そのために、たいへんな配慮、気配り、努力をし
ている。
そもそも相手にどのようなことを言ったりしたりすれば傷つけてしまうのか、まえもってすべて予測することはできない。
その不可能なことを可能にしようとしているのが、現代日本人である。
そのような高度な努力で人間関係が成り立つ現代日本社会は、だから高度にやさしい社会といえよう。
現在志向的やさしさは、現代の親子関係にも浸透している。
たとえば、子どもが夕飯の料理をすると言い出したとき、多くの母親がどのように料理すればよいか教えない。
そして子どもが作ったまずい料理を、家族みんなで食べるらしい。
「次回はちゃんと上手くできるようにその場で子供に教えてやることより、そのときの子供の機嫌を損ねないように気遣いすることを、彼女は親としての大切な教育的配慮と考えているようだ」
感想
優しさとは、相手と自分が傷つかないように配慮することだという指摘は当たり前のことですけど、なるほどなと思いました。
下記の本を参考にしました
『コミュニケーションの社会学』
長谷 正人 他1名
有斐閣アルマ