こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。
感想も書きたいと思います。
話題 未来志向的やさしさ
やさしさという言葉を、悪と同様、ごく常識的な意味で使用すると、相手を傷つけないこと、恥をかかせないことを意味しているといえよう。
そういう意味でやさしさという言葉を使うとしても、大きく二つのやさしさが想定できる。
一つは、将来、相手が傷つかないように、いまは厳しく接する態度である。
これを「未来志向的やさしさ」と呼ぶことにする。
このタイプのやさしさは、かつてはどこでも見られたやさしさだと推測される。
たとえば、親は子どもを厳しく叱ってしつけていた。
この子が将来、誰かに笑われたり恥をかいたりすることのないように、いま厳しくしつけておこう。
そう親は考え、実践していた。
親のこの態度は、一見厳しい。
いま叱ることで、子どもを傷つけてしまうかもしれないからである。だが、将来の子どものためを思っているので、やさしい行為でもある。
このタイプはもはや絶滅寸前だが、職人やスポーツの世界にかろうじて残っている。
選手を傷つけてしまうのではないかと恐れなが
ら指導すれば、おそらく選手の技術は向上せず、チームはいつまでも勝てないだろう。
感想
子どもの頃のしつけは厳しくと言われますが、こういう背景があるからだと思いました。
下記の本を参考にしました
『コミュニケーションの社会学』
長谷 正人 他1名
有斐閣アルマ